2007年06月08日 (金) 18:03 | 編集

大島郡龍郷町秋名集落に「琉球石垣」といわれる物がある。
調べて見ると、なんとなんと古いことがわかった。
嘉永(カンエイ)5年(1852年)生まれの豪農「麻福栄志」の屋敷で、ここの珊瑚の石垣は、琉球(現在の沖縄県)から石工を呼びよせてヤンチュウ(家人)を使って秋名をはじめとして近くの海から珊瑚石を集めさせたということです。
当時、奄美大島の石垣の積み方は、野積みが多いのですが、麻氏の石垣は亀甲乱れ積みというものです。
この積み方は、珊瑚石の大きさや形は不揃いですが、石と石との隙間が全く無いのが特徴です。
この石垣の工法は、15世紀初期に琉球で工夫された独特のものです。
麻氏の石垣が造られたのは、奄美が薩摩藩に支配されていた時代(大和世〔ヤマトユ〕)のものですが、この時代に奄美の豪農は、琉球との貿易をしていた事を物語っています。
現在は、別の個人宅になっており敷地内には勝手に入ることが出来ません。
龍郷町の教育委員会に問い合わしたところ、鹿児島県内でもこのような見事な石垣は鶴丸城の石垣しかなく、他に類の無いものです。
見るものを圧倒する石垣に、感激し、又、その頃の時代背景を考えると途方も無い時間や財力を思い知らされる。
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